ソーシャル・ドライブナビ−Google map×Wikipedia的な、あまりにYahoo!知恵袋×価格.com×Groupon的な

引き続き「リアルおでかけ」系について。
(前回記事掲載のマトリックスをご参照下さい)


特に「ソーシャル・ドライブナビ」は非常に面白そうです。イメージは「出かける×つながる」を具体化したようなアプリ。


概要としては、SNSユーザー同士で共有する地図(Google mapのような)を用意して、その地図上に各々が自由に(Wikipediaのように)オススメスポットやルートを書き込めるというもの。アマゾンのレビューのように相互評価制として、信頼度の高い意見が優先的に表示されるようにします。
もちろんGPSに連動して、ドライブ中はスマホで確認したり、ナビ代わりにもできます。


以上のような基本システムに、マトリックス上にプロットした「寄り道ジェネレーター」、「お出かけ計算」、「SNS上の友達をドライブに誘う」などの機能も組み合わせます。


「寄り道ジェネレーター」とは、例えば「出発:自宅→到着:富士山」とすると、道中の最短ルートや最安ルートではなく、寄り道を織り交ぜた、より”楽しい”ルートを提案してくるというもの。この「楽しさ」は多分に主観的なものであり、論理的かつ高性能な検索エンジンよりも、SNS上で集まる口コミが大いに強みを発揮するところです。「マイミクの意見だけ聞く」、「20代の女性の意見だけ聞く」などと検索条件を絞れるようにしたら、より実用的。デートに行くときは、(親愛なる)車野郎たちの声は置いといて、女の子の生の声を集めるのです(笑)。


「おでかけ計算」はルートや燃費、食事の予定(後述する「広告」や「クーポン」と連動)、人数などの情報を入力すると、想定必要経費がわかるというもの。単体では何の面白味もないですが、あれば嬉しい機能です。


SNS上の友達をドライブに誘う」は字義通り。
「ソーシャル・ドライブナビ」でルートを決めたら、簡単な予定やコメント(昼飯は現地の名物ラーメンを食うぞ!など)をつけてSNS上の友達(ピンポイントでもいいですし、あるいは個人ページのトップに貼り付けてもいいでしょう)に送信し、参加を募れるというもの。
もちろん、ルートはメンバー間で自由に変更可能。
「こっちの道で行こう」や「ここのラーメン屋にいくぞ!」という提案が生まれてくるかもしれませんし、そのラーメン屋のオススメ情報は他のユーザーも見る地図上にも書き込まれます。


この「お誘い」機能にしても、あるいは上記のような年齢や性別などの属性にひもづけた「オススメ」抽出にしても、リアルなソーシャルグラフをウリとするmixiがプラットフォームとして最も適していそうです。

次に、「ウケるアプリのポイント5つ」に当てはめるとどうか。
特に


③人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見
⑤ビジネスモデルを兼ね備えた


の二点に強みがある気がします。


③については上記の通り。「でかける×つながる」がコンセプトです。


⑤については、WEB上の稼ぎ方の典型である「広告モデル」にハマっています(ちなみに他の稼ぎ方としては「課金モデル」や「物販モデル」があります。前者であればプレミアム機能をつけたナビを月額制にする、後者はWEB上ののサービスと連動した車載用のカーナビを売るなど・・・いずれもありえなくはないですね)。
広告の主な表示形式はバナーと地図上のプロットの二つ。


例えば地元の飲食店や観光スポットから、エリアごとに区切った広告枠への出稿を直で取るのに加え、最近流行のフラッシュマーケティングサイト(Grouponやポンパレのような地域密着型時間限定激安クーポン)ともシームレスで連動できます。
例えばGrouponでは登録時に居住エリアを登録しますが、それを「ルート検索」で代用する。富士山へのルート検索をしたら、その出発点から目的地までのエリアのお得情報が表示されるのです。ドライブとお買い物、あるいは外食は親和性が非常に高く、ターゲッティングとしてもバッチリでしょう。


長くなりましたが、以上お話したような「ソーシャル・ドライブナビ」があれば

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1326437308
↑のように、Yahoo!知恵袋で「日帰り日光ドライブルート」について聞かなくても大丈夫。
親切な回答者さんに頼らなくとも、ビジュアルで(リンク先の回等は非常に親切なのですが、文字だらけで直感的に把握できません)、多くの人の声が反映されたルートを一発で検索でき、さらにはそのまま人を誘ったりクーポンをゲットしたり、費用を計算したりもできるのです。


リアルでのドライブを前提としている点で、「”そもそも車を持っていない若者”のほうを向いていない」という反論があるかもしれません。
しかし、クルマ好きの人、クルマを持っている人がハブ(中心、結節点)となり、自分のリアル/SNS上の友達をドライブに誘えば、普段クルマに興味がない人もドライブに行く機会が増え、「クルマの楽しさ」に気づけるかもしれない。もともとクルマ好きの人も、今まで以上にドライブが好きになるでしょう。


・・・タイトルの通り、Google mapのような地図の上にWikipediaのように各々が情報を書き込み、Yahoo!知恵袋で聞くように検索すると価格.comのように様々な観点から情報を提示され、さらにはGrouponのような激安クーポンまで紹介されるナビ。
素敵ですよね。・・・欲張りすぎかもしれない(笑)。


アバCAR同様、「ソーシャル・ドライブナビ」のアイデアも引き続き掘り下げていこうと思います。
皆さんもお出かけ系アプリ考案のヒントにしてください。


・・・スマホ/ケータイをつかって、道中のつぶやきを地図上にプロットするのもいいですね。
後から思い出として実際のドライブルートとともに振り返ったり、他の人の生の声を参考にもできる。


伊豆・伊東の地図上に「怪しい少年少女博物館ってww」「入ったはいいもの、子供が泣きはじめたなう」などという一連のつぶやきを見つけたら、とても気になるでしょう。
こんな感じで、アイデアは膨らんでいきます(笑)。

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