Real Artists Ship.




ジョブズの伝記がアマゾンから届いた。
安い+日本で下巻が発売される前に読み切って変な優越感に浸りたい・・・そんな理由で英語版を買ったのだけど、とりあえず今月は宣伝会議賞で手一杯になりそう。
国内版の下巻は11/1に出てしまうので、変な優越感はおあずけになりそうです。





ということで、ミーハーながら表題の件。
ジョブズが言ったとされる言葉で、直訳すると「真の芸術家は出荷する」ということ。
意訳すると「カタチにしてはじめて芸術だ」となり、超訳すると「アイデアだけじゃ、ウンコだぜ」となる。



※「ウンコ」という表現は、コピーライターの仲畑貴志氏の「いいの書いても、それ、選べなけりゃ、ウンコだぜ」という発言から拝借しています。



その言葉どおりアップルは、ジョブズをはじめとするビジョナリーたちのアイデアをとてもクールなカタチにして、我々に提示し続けている。
(僕はマックユーザーでもiPhoneユーザーでもないが、iPodには人生を変えられたと思っている。歴代モデルを5台以上は持っているが、初iPodは大学入学祝いに叔父からもらった二代目か三代目くらいのiPodだった。立方体のパッケージからしてかっこよかったし、当時はキャンパスや街を歩いていても白いイヤホンを見ることはほとんどなく、妙に誇らしかった覚えがある)







翻って、自分はどうかと考えてみる。
イデアを"排泄"するだけになっていないか。
逆説的ではあるが、トヨタさんのコンペに始まり、販促会議賞や宣伝会議賞にも取り組んでいくなかで、アイデアそのものの価値をますます相対化している自分に気がつく。
言い換えれば、Shipすることの重要性を強く再認識し、まだまだ自分はReal Artistではないと痛感する・・・ということ。
アウォードで入賞したアプリアイデアが実装化に至らなかったことなどは、その象徴だ。






ジョブズのものと同じようなセリフに、映画『ソーシャル・ネットワーク』でのマーク・ザッカーバーグの「If you guys were the inventors of Facebook, you would have invented Facebook.」というものがある。
超訳すると、「なんやかんやいうてるけど、おまえらがfacebook作ったんか?ちゃうやろ?あん?」という感じ。
事実かフィクションかはわからないが、「アイデアを盗んだ!」と訴えるウィンクルボス兄弟に対しての手厳しい反論だった。
僕の中ではジョブズの「Real Artists Ship」と同じ意味を持つ言葉であり、"いまの自分"の無力さを感じさせられると同時に、座右の銘にしたいとも思うセンテンスだ。
イデアマンを否定する気はさらさらないが、やはり実行者、ビジョナリー、あるいはReal Artistと呼びうる人々のほうがかっこいいし、楽しそうだとも思う今日この頃。









あ、でも広告マンの仕事もとてもおもしろそうだと(いまさらながら)思う。
学生時代の自分に教えてやりたい。







最後に。
そんな広告マンたちと、ただいま企画で競争中です。
上でも話に出た「販促会議賞」というコンペで、僕の企画はその名も「ソーシャル・ソーラーパネル」。
(企画書はコチラ:http://www.sendenkaigi.com/haward/finalist/no_30.html
パナソニックさんの太陽光発電システムのプロモーションアイデアです。
TOYOTA SOCIAL APP AWARDのときと同様、「ソーシャル」が大きなキーワード。









企画書をご覧いただき、愛の一票をぜひ・・・なんてお願いしたくなっちゃいますが、すべての企画書に目を通し、じっくり考えた上で投票いただければと思います。
僕もじっくり考えて、誰かの作品に投票します。
「ソーシャル・ソーラーパネル」の詳細については、今後もこのブログで発信していきます。