アイデア考案のプロを、参考にする

僕のほかにもTOYOTA SOCIAL APP AWARD開催を受け、クルマアプリのアイデアを公開しているブログを発見しましたので、ご紹介します。
ふとっぱらにも、12個ものアイデアが公開されています。


しかも、作者はアイデア考案のプロ。

僕みたいなアマチュアが調子乗るなといわれそうですね(笑)。



・力重(りきえ)のブレインストーミング考 
http://blogs.bizmakoto.jp/ishiirikie/entry/1856.html

・石井力重の活動報告 トヨタ×アプリアイデア
http://ishiirikie.jpn.org/pages/user/search/?keyword=%83g%83%88%83%5E%81%7E

・石井力重氏プロフィール
http://ishiirikie.blogspot.com/



以上、作者の石井氏は「アイデア創出支援の専門家」で『アイデア・スイッチ』という著書もあるということで、僕よりも相当”権威”があります。
イデア考案のプロが考えたアプリはいかがでしたか。



アプリの中身を見る前に、ブログ中の

実はここ(筆者注;応募規約)を読む前に、試しに一つ応募してしまっていて、この要素(筆者注;「アプリタイトル」「アプリコンセプト」「アプリ概要」「アプリの特徴」「ラフデザイン」「ビジネスモデル」が具体的に明記されている企画書に限る)を無視したものを送ってしまいました。私みたいなあわてんぼうが、他にもいるのではないかと思っています。でも、私だけかも


という部分に注目です。
以前も指摘しましたが、どんなにアイデアが優れていても、ルールを無視したら評価されません。くれぐれも気をつけましょう。

また、


私は、個人的にはiPhoneアプリを想定していたものの、それが含まれているのか、除外なのかは読みとりきれませんでした。積極的に明記されていないけれども、許容するようにも読み取れそうですが、正確にはわかりません。「後援プラットフォームとして」と記載されているもので想定するのが最も良さそうです(アイデアの支援者が得られやすいという点で、「アイデアの実現性」が高くなるでしょうから。)


というところは、”ゲームのルール”を正確に把握できていない感があります(恐縮です。非常に恐縮であります)。


iPhoneアプリである」ことと「後援企業のプラットフォームで動く」ことは全くケンカする要素ではありません。「金属バットを使う」ことと「野球をする」ことの関係とほぼ同じです。言い換えれば、iPhone(あるいはPC、ケータイ)は道具/手段であり、mixiGREEは土俵/フィールドなのです。


こういったところの直感的な理解は、デジタルネイティブたる若者のほうが得意かもしれません。それこそ僕なんかよりも、今の中高生のほうが(当たり前のものとして受け止めるという点で)理解度は高いでしょう。



私は、近隣の県の仕事では車で移動することが多いので、長い時間車に乗ります。他の車とコミュニケーションがちょっとだけでも取れる仕組みが付いればあればいいのに、と、実はよく思います。「ライト、消し忘れていますよ」とか「道を譲ってくれてありがとう」とか。顔が見えれば手でしぐさをしたり、クラクションやハザードという方法も存在していますが、そのちょっと外側、をカバーする何かがあればなぁと、よく思っていました。そういうソリューションがもしかしたら、このトヨタの企画から生まれてくるかもしれないとおもい、個人的にはこの企画、成果物が楽しみです。


↑ここは思いっきり同感です。
以前書いた「クルマのコミュニケーション能力」のくだりとほぼ同じことを言ってくれています。
ブレーキランプを5回も踏まなきゃ「アイシテル」が伝わらないなんて、もどかしい(しつこいですね)。


それでは、石井氏のアイデアについて具体的に見ていきます。
いつものとおりアイデア考案マトリックス(アイデア考案のプロに対して恐縮です。まことに恐縮であります)に当てはめてみると・・・




あ、下段(バーチャルのハコ)はスペースが空いていたので、新旧ハチロクの写真を貼っておきました(笑)。
こういうところに広告スペースが生まれるんですね!



以上のように、石井氏のアイデア


iPhoneで運転をもっと楽しく!系

iPhoneで運転のイライラ軽減系


に大きく分かれます。


ブログ中でも言及されている通り、iPhoneスマートフォン)を使った、リアルでの運転用アプリで見事に占められていますね。
アウォード云々は置いといて、「親切ポイント」のような仕組み・アプリは是非欲しいところです。


それぞれ非常に興味深く、特にドライバーの視点からすると「欲しい」と思わせるモノ・要素が多くありますが、一方で今回のアプリのキモである「ソーシャル性」に関する仕掛けが薄いものも散見されます(恐れ多いです)。


車がもっと楽しくなるアイデアが形になるかもしれない、ということで、いろいろ、アイデアを考えてみました。


とある通り、ソーシャルやアウォード云々よりももっと単純に「クルマを楽しくするアプリ」という点を発想の中心に据えていることがその要因といえるかもしれません。

次回は石井氏の12個のアプリアイデアを各々分析します。

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