ウケるアプリのポイント③人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し part.1-コテコテカーライフから探るクルマの楽しさ

今回からはTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)でウケるアプリのポイントの三つ目、キモといえる

「人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し」

です。


トヨタが若者に伝えようとしている、「クルマの楽しさ、おもしろさ」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

「とにかく峠を走るのが楽しい」、「洗車が大好き」、「カスタム命」、「いい車に乗ってモテたい(笑)」などなど様々な要素を収斂すると、




1.選ぶ
2.持つ
3.いじる
4.走る
5.出かける
6.つながる



の6つにまとめることができると思います。
ちなみに「クルマ 楽しさ」でググると、今回のTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)関連に加えて、トヨタのFJクルーザーのキャンペーンに関して・・・


トヨタ自動車では、12月4日から発売する「FJクルーザー」を通じて、クルマの楽しさを提供する取組みを実施し、『クルマを選ぶ・自分仕様に仕立てる・所有する「楽しさ」』をユーザーにアピールする。


という記事が出てきますが、「クルマを選ぶ・自分仕様に仕立てる・所有する「楽しさ」」はそれぞれ僕の分類では「選ぶ」、「いじる」、「持つ」に対応していますね。


以下、6つの項目をクルマにコテコテのハマり方をみせる男のストーリー仕立てで、具体的に説明します(カッコの中はキーワードです)。


※国産の軽自動車やエコカーではなくBMWロードスターモデル(いわゆる2シーターのオープンカー;下記画像参照)をケースの題材としたのは、前者は”移動手段として買う人”が多く、後者は”そのクルマ自体が欲しくて買う人(クルマの楽しさにコテコテにハマる人)”が多いと考えるからです。
すなわち、軽自動車は「手段」としてのクルマであり、オープンカーは「目的」としての要素が強いのです。そして、日本の若者がますます離れ、またトヨタTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)を通じて彼ら/彼女らにその楽しさを伝えたい「クルマ」とは、一義的には「目的としてのクルマ」なのです。
トヨタでいえば、AE-86(頭文字Dの主人公が駆る、通称ハチロクです)やセリカスープラ、最近ではbBやFT-86が、「目的」としての要素が強いクルマの一例でしょう。
ポルシェやフェラーリになると、それを「手段」として買う人は一部の資産家や投機家(フェラーリやロレックスは値落ちしにくいため資産価値が高い。フェラーリの創業55周年記念車であり、日本人の奥山清行氏がデザインしたエンツォ・フェラーリは8,000万円近くするそうですが、10年落ちでも値は落ちません)に限られますね。
・・・いずれにせよ、このケースを作るに当たりすぐに「トヨタのあのクルマを題材にしよう!」と思いつけないのは非常に残念です。FT-86に大いに期待します。



1.選ぶ

BMWが欲しいと心に決めて近所のディーラーへ(憧れる)。
そこで現行Z4にフォーリンラブするも、プライスタグに仰天。
営業マンに相談すると「旧型のZ4なら認定中古車でお求め安いのがありますよ」との声(商談する)。
これならギリギリ予算内だと思いながらも、即決はできずに帰宅(迷う)。
自室で早速「Z4」をググり、オーナーのブログやGoo-netなどを見たり(ネットから情報を得る)、ヤフオクで旧型Z4のカタログとムック本を購入する(カタログや雑誌から情報を得る)。
調べてみると、どうやら旧型は現行とデザイナーがちがい、旧型のデザイナーであるクリス・バングルは、すでに退任したものの一昔前のBMWのデザインに革命を起こした人物であることを知る。
確かに当時の7シリーズのデザインはヤバイだろ・・・と思ったりもするが、バングルは近年のカーデザイナーで最も著名な人物の一人と知り、「旧型」のネガティビティを多少払拭する(薀蓄を得る・垂れる)。
クルマオタクの友人からは「デザインが嫌いじゃなければ旧型のほうが軽くて走りもおもしろいよ」との声(友人・知人から情報を得る)。
“コンパクトなロードスター”という軸でポルシェ・ボクスターアウディ・TT、マツダ・ロードスター、日産・フェアレディZロードスター、ホンダ・S2000なども調べてみる(比較する・迷う)ものの、BMWへの憧れが強く旧型Z4に絞り込み、中古車情報サイトなどから良い物件のあるディーラーを見つけて(探す)、納得したら購入する。

(↓以下2-6の事象は時系列ではなく、同時並行で生じます)



2.持つ


クルマを所有する自分が誇らしく、ニヤニヤしてしまう(所有感)。
次の週末はどこに行こうか(クルマが生活の中心に)?
自然と洗車にも力が入る(愛でる)。
ここまでくると、クルマがまるでペットや恋人のようである(パートナー)。
かわいい愛車を友達に見せたくてしょうがない・・・(自己顕示欲/自己承認欲求)
特にリヤのデザインが堪らない(デザイン)。



3.いじる



ホイールのデザインは気に入っていたのだが、キャリパーのサビが気になったため、思い切ってブレンボのキャリパーを装着し(カスタム/性能)、ついでにエアロパ―ツも新調した。
赤いキャリパーと尖ったエアロが外観のイメージを大きく変える(カスタム/デザイン)。
音楽が趣味なので、車内のオーディオシステムもBOSEのものに取り替えた(カスタム/周辺機能)。





次回は3-6を説明します。