SNSとアバCARと私―アイデアの種

前回の記事でも書きましたが、TOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)への応募を考えている人の多くが思いつくであろうアイデアが、

アバターの活用」

でしょう。
ちなみにwikipediaによると、アバターとは

2D/3Dのビジュアルチャットやワールドワイドウェブ上の、比較的大規模なインターネットコミュニティで用いられる、「自分の分身となるキャラクター」、または、そのサービスの名称

のことです。


ウケるアプリのポイント③「人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し」の項目の際に詳述しますが、
「クルマの楽しさ」の大きな要素として「所有感」や「カスタム」があり、若者の間でのアバターの隆盛も、「自分の分身を着飾り、人に見てほしい」、「オリジナルのアイテムを身に着けたい」など、広義の「所有感」や「カスタム」への欲が要因となっています。

クルマ(特にスポーツカーですね)のオーナーは少なからず自車へのこだわりや思い入れ、あるいは「どや顔」したい欲」などがあるものですが、それはそのまま若者が自分のアバターに抱く感情と同じではないでしょうか。


※ここでの「どや顔をする」とは、たとえば


「きみ、俺の車かっこいいと思ってるんちゃうん?」


と内心思ったときに、ついその自尊心や自己顕示欲などのあまり美しくない感情が表情に浮かんでしまっている、あるいは意図的にそうしている状況のことをいいます。



(例えばポルシェ・911のオーナー(特に他の出費を切り詰め、おおいに無理してその車を買った人)は信号待ちで横にマツダ・ロードスターが停まったら「どや顔」したくなるでしょう。同様に、ランボルギーニガヤルド(500ps)のオーナーは高速道路で前方にうっすら見えたポルシェ・911のカエルのような背中を猛牛の勢いで追い抜き、ミラー越しに「どや顔」をしたりしますが、その911のグレードが実は最強のGT2RS(620ps)だったりして逆に猛追され、しゅんとなるかもしれません。・・・もっとわかりやすくいえば、田舎では10年落ちのメルセデス・Cクラスでも十二分に「どや顔」できます)



閑話休題。僕がTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)の概要をはじめて見たとき、まっさきに

SNS上で好きなクルマを所有し、自分好みにカスタムできたら楽しいだろうな」

と考えました。

そして、その「クルマ×アバター」という絶妙なコラボレーションにどんなネーミングが相応しいかと考えたときに、天啓に導かれた(大袈裟)のです。




「”アバター”と”カー”で”アバカー”だろ」と。


「でも、”アバカー”って語感的に馬鹿にされてる感があるから、表記は"アバCAR"だな」と・・・。





その瞬間に、




女子高生がケータイを見せ合い「おまえのアバCARカワイクネ?ヤバクネ?つーか腹減らね?」と会話し、


秋葉原の若者の間でSNS上のアバCARを「痛車」に仕立てる「痛バCAR」ムーブメントがおき、


ジェームズ・キャメロン監督の3D超大作『AVACAR』に全米が泣き、


クルマの楽しさを再認識した若者が、ディーラーに殺到する





・・・そんな様子がありありと浮かんだのです。





冗談はさておき、アバター用のクルマ」を軸にアプリ/サービスを考案したいというのは、アイデアの一つとして真剣に考えています。



アバカー
アバカー
AVAカー
アバcar
AVACAR
あばかー
あば☆かー



・・・・ではなくて、半角カナと半角ローマ字で

アバCAR®


なんです(笑)。





以下真面目に。


「ゲームをしてポイントゲット→アバCARをカスタム→アバCARを所有している他のユーザーと交流」という具合に、”アバCAR”を一つのプラットフォーム、あるいはプラットフォーム上のヴィークル(vehicle; 文字通り”乗り物”ですし、アプリ間の「触媒・媒介」としての意味もあります)にできたら面白いと考えています。

「”アバCAR”をプラットフォーム上のヴィークルに」というアイデアは、上記の通り思い付きの側面が強いですが、一方でしっかり理屈にもかなっている(トヨタの狙いに合致している)と思います。
なぜなら、トヨタTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)でPC/ケータイ/スマートフォンの3部門で最優秀作品を3つ決めるだけでなく、"10〜30の優秀作品には開発支援金”を与えて開発につなげるとしているからです

例えば最終的に30個のアプリが製作されたとして、それぞれが同じSNS上(無論すべてではないにしろ、例えばmixi用に6個、グリー用に10個、ハンゲーム用には5個など、一つのSNSに複数のアプリが用意されることは間違いありません)で展開されるにも関わらず、それらの間に何の連動性もないとは考えづらいですよね

僕の予想では、例えば「トヨタソーシャルワールド」のような名前のSNS上のコミュニティ/プラットフォームの上に、ゲームや実用系などの複数のアプリが乗っかり、そのプラットフォームの上でポイントの共有やコミュニティの構築、情報の提供などをすることをトヨタは狙っていると思いますし、もし思ってないとしたら是非そうするべきでしょう。

そして、そのコミュニティ/プラットフォーム上でのヴィークルとして、アバCARのようなクルマ型のアバターが役に立つのです

もう少し噛み砕くと、SNS上のトヨタのテーマパークである「トヨタソーシャルワールド」には、「レースゲーム」や「洗車ゲーム」などのゲームアプリがあり、そこで得たポイントを使ってTOM's トヨタソーシャルワールド店(TOM's(トムス)はトヨタのカスタム/アフターパーツブランド)に行ってアバCARのカスタムを楽しんだり、リアルでのドライブに役立つケータイ用アプリ(「GPSケータイで道案内」+αのようなアプリ)を手に入れたりするというイメージです。当然、SNSのマイページ上、自分のアバターの横にはアバCARが停まっていたり、あるいはそれに乗り込んだりもできます。


皆さんがアイデアを応募する珠玉のアプリたちは、僕が上でイメージしたようなかたちでトヨタSNS上のコミュニティに集められ、多くのユーザーの手に届くことになるかもしれません。そう考えると、ワクワクしませんか?

もしそのようなアイデアに賛同いただけるなら、「アバCAR」というクルマ型アバターを、バーチャル世界のヴィークルとして活用しませんか?

応募者の皆さんにも、あるいはアウォードの主催者の方々にも、是非ご検討頂きたいと思います。



・・・それにしても、アバCAR、いいネーミングだと思いませんか(笑)?