ウケるアプリのポイント①若者をターゲットとする ―最近の日本の若者とは? part.1

それでは、今回以降TOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)でウケるアプリのポイントとして僕が挙げた5点を順に見て、ポイントの詳細化とアイデアの種探しをします。

まずは「①若者をターゲットとする」です。

早速ですが、「最近の日本の若者」から連想される主なキーワードを列挙すると、



【ネガティブなイメージ】
ゆとり教育
内向き(海外に行きたがらない)
草食系
ひきこもり
向上心がない(出世欲etc.がない)
就職氷河期、でも3年でやめる



【ポジティブなイメージ】
デジタルネイティブ
個性的
趣味の多様化
競争より協調
エコ意識
女性の社会進出


などなどでしょう。


まぁいつの世も「最近の若い奴は」云々いわれるのが宿命としても、自身もそのカテゴリーの構成員たる「若者」って、ほんとに草食系で向上心が無く、名誉欲、物欲、あるいは性欲に至るまで希薄化しているのでしょうか(僕は高排気量のスポーツカーが大好きだし、負けず嫌いで上昇志向は強く、学生時代から海外で働くことを希望するなど、煩悩の固まりみたいな感じです。)
それを論ずるのが本稿の趣旨ではないので省略しますが、若者をマスとして捉えた場合、給与水準(の悪化)や失業率(の悪化)などはある程度客観性のある指標といえるし、それがクルマ離れやその背景にある物欲の低下、あきらめムードの醸成の大きな要因であることは否めません(魅力的なクルマがないという指摘にも大いに納得感がありますが、そもそもマーケットが小さすぎて研究開発〜販売までのコストを吸収できないという事情もあり、「鶏が先か卵が先か」の議論になってしまいます)。

ただ、若者のためのソーシャルアプリの考案に当たっては、現代日本の若者のネガティブな側面よりも、幅広い趣味をもち、つながりを大切にするデジタルネイティブたる彼ら/彼女らの行動特性にこそ着目すべきでしょう。
そこで、次回はその特性の反映といえるWEBの活用法や各種の流行を分析し、そこからアイデアのヒントを探ってみます。