なぜ、このブログを書くのか?-「三方よし」を求めて

今回のTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)は、個人/チーム間でアイデアを検討・提出することが求められていますが、このブログはその検討の過程をオープンにし、WEB上でみなさんの声を集めながら、より多く、よりよいアイデアの考案につなげるという一種の実験といえます。あるいは、「ゲームのルールを知った上で、そのルールをちょっと変えてしまう」ことで、より最適解に近づこうという試みです。

一人象牙の塔にこもって悶々とするより、「みんなの意見」に耳を傾けたほうが“ソーシャルな”アイデアは浮かびやすいだろうし、あるいはこのブログ上でなにかアイデアの種を得て、みなさん独自の案を虎視眈々と練り上げていただくのも大いにアリだと思っています。皆さんからの反応が全くなかったとしても、ブログを書くことは思考の整理にもなるので寂しくなんかありません(強がりです)。ちなみに、検索でたどり着いてもらうことを目的にして、SNSではなくて通常のブログという形式を選びました。

そもそも、このアウォードを開催する上でのトヨタの一番の狙いは「よいアイデアを得ること」ですが、もうひとつ重要な点として「このアウォード自体が話題となることで、企業ブランドの認知度&イメージのアップを図ること」を意図しているのではないでしょうか。

前者については、先に述べたとおりブログやSNSを通してアイデア考案の過程を見える化&共有したほうが、結果的に個々のアウトプットの質は上がることになるでしょう。例えば、このブログを読んで「なるほど」と思った点をアイデア考案に活かしていただいたり、あるいは皆さんからいただいた意見や、ブログを書くという行為そのものによって僕自身のアイデアや誤った/偏った考え方を軌道修正できれば、僕個人としても大いにハッピーなのです。

後者については、トヨタがよく「若者の気持ちがわかっていない」と批判されることへの反省が裏にあるといえます。例えばbbやもうすぐローンチされるであろうFT-86は、トヨタが本気で若者(あるいは永遠の若者たるオヤジたち)にフォーカスした商品(マーケティングの4Pのproduct)ですが、今回のTOYOTA SOCIAL APP AWARD(トヨタ・ソーシャルアプリ・アウォード)は「若者に参加してもらい、若者向けのアプリを考案してもらう」というプロモーション(これも4Pの一つですね)の一環なのです。そう考えれば、例えばこのブログを見てアウォードに参加する人が一人でも増えたり、あるいは「トヨタもおもしろいことやるなー」という感想を抱いていただければ、微力ながらこのブログもトヨタマーケティング活動の小さな歯車になりえるということです。僕自身も、もしこの先例えば手ごろなエコカーを買うことがあれば、こんなすばらしい機会を提供してくれたトヨタをひいきしてしまうでしょう・・・きっと。

以上のように、この挑戦記は①僕自身②アウォードに参加する皆さん、あるいは通りすがりの皆さん③トヨタ(とTOYOTA SOCIAL APP AWARDの後援企業)のいずれにも良い効果を及ぼしうる、まさに近江商人の「三方良し」、WIN-WIN-WINの精神を体現したブログであると壮大な自己肯定をしたうえで発信しているわけであります。