ブーリンガル−クルマだって、しゃべりたい

前回まででウケるアプリのポイント


①(最近いろいろなものから離れつつある)若者をターゲットにし、
②(可能な限り)後援企業のプラットフォーム上で動く/バッチリハマるかたちで、
③人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し 
④リアルでの購買行動につながるような
⑤ビジネスモデルを兼ね備えた


の説明が一旦終わりました。
今回からは、より具体的なアプリアイデアについてのお話を中心にしていきます。


今日のアプリアイデアは「ブーリンガル」です。
こちらは、一言で言えば犬語翻訳機バウリンガルのクルマ版。

名前の候補は
くるリンガル
カーリンガル
マフリンガル

などなどありますが、排気音の「ぶーぶー」からとってブーリンガル。

「〜〜リンガル」という名前やシステムそのものは、バウリンガルやニャウリンガルでブランド化されているので是非使いたいところ。またもやタカラトミーとのコラボ企画になっていますね(笑)。

ブーリンガルの主な機能はクルマのエンジン音やクラクション音などを人間の言葉に翻訳するというもの。
さらに、その言葉をツイッターに連動させる。
・・・いや、まんまバウリンガルfor iPhoneです(笑)。


例えば・・・


■おりこうさんのプリウス


という感じですが、ちょっとグレてるプリウス


と言ったりします。
「省エネ=正義」、「エコ=優しい」という定式を軽々と越えていきますね。



■男らしいLFAは



という感じでかっこいいですが、人の目を気にしてしまうLFAは



と、気が気じゃありません。
一方で、スリムクラブのネタを応用するというユーモアも感じさせます。



■タフなFJクルーザーは



と頼もしいですが、ヘタレなFJクルーザーは



と、不安を感じさせます。
でも憎めません。




以上、クルマたちのおしゃべり翻訳の例を挙げました。
↓元ネタ(?)はこちら。パクリではなくオマージュです。・・・抱腹絶倒です。やっぱり犬はかあいい

iPhoneバウリンガルで怖い犬が何て言ってるか調べた
http://picup.omocoro.jp/?eid=986

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では、ブーリンガルをどうやって"アウォードでウケるアプリ"にするか?
いや、そのままでも僕なんか個人的に大いにウケてますが、ビジネスとしてということです。
ウケるアプリのポイント③④⑤に当てはめて考えてみると・・・


③人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し 
・「もつ楽しさ」、「いじる楽しさを」増やすためにユーザーの対応やしつけによってグレたりスネたりする(相手しないと「僕はいらない子なの?」とか)
・「もつ楽しさ」を増やすために、リアルでトヨタ車を持っている人限定のアプリにしてもよい
・「走る楽しさ」を増やすために、運転の巧拙を喋らせる(「エコドライブできてるよー」とか)
・「でかける楽しさ」を増やすために、GPSを活用し位置情報に連動したことを喋らせる(博多にいたら「もつ鍋のいいにおいがするばい!」とか)
・「つながる楽しさ」を増やすために、他のブーリンガルユーザーのクルマと会話できる(プリウス「いよう!」→IS-F「燃費だけがクルマじゃないんだかんね!」とか)


④リアルでの購買行動につながるような
・「エアロパーツをつけて欲しいなぁ」、「今ディーラーでセール中だよ」などとクルマに喋らせる


⑤ビジネスモデルを兼ね備えた
タカラトミーとコラボ(マッチングモデル)
トヨタはノウハウとブランドを借用。広告費やライセンスフィーも得られる。
タカラトミーは既存の技術を応用してトヨタの後押しがある新商品が作れる。さらに、トヨタ版が流行ったら他メーカーやクルマ全体に波及させる余地もある。

・アプリ版が流行ったら既存のバウリンガルのように独立したツールとして有料販売する(二次利用モデル)
・セリフの更新版を有料配信する(課金モデル)


などなどがぱっと思いつきます。
二次利用に関しては、例えばナビメーカーに掛け合ってナビに組み込んでもらうというのもいいかもしれません。


以上のように、全くの白紙から考えるより、枠に当てはめて創造を膨らめたほうが効率的ですね。
いずれにせよ、クルマと会話できる日は近い気がします。