ウケるアプリのポイント③「人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し」―「つながる楽しさ」をアプリに活かす

今回は「クルマの楽しさ」６つめ（ラストです！）の「つながる」です。
「クルマでつながる」という点について、「リアルで快を増やす」〜「バーチャルで不快を減らす」上でどんなアプリ（あるいはその機能）が考えられるかを、青の楕円でプロットしています。

※既存のアプリで特に「つながる」に当てはまるものについては、ベージュの楕円（＋赤の点線）でマトリックス上にプロットしています。
※ただつながるのではなく、「クルマを選ぶことに関してつながる」、「クルマで走ることに関してつながる」というシーンを想定しているため、すでに紹介済みのアイデアが多くなっています。それらのアイデアに関して、いかに「つながる」という要素を持たせるかが重要でしょう。

以上、カテゴリーとしては

・「リアルでつながる・リアルをつなげる」系
・「バーチャルでつながる・バーチャルをつなげる」系

の二つに大別できます。
相変わらず漠然としてますね（笑）。

冒頭でも述べたとおり、「つながる」という要素はクルマの楽しさにおいても、あるいはソーシャルアプリにおいてもキモとなる部分であり、アウォードでのウケを狙ういかなるクルマアプリもその要素をガッツリ含んでいる必要があると思います。

ゲーム系であれば対戦やランキング、友達招待などで「つながり」があります（それだけじゃちょっと弱いですが）し、ナビを企画するのであればソーシャル・ドライブナビ（http://d.hatena.ne.jp/toyota_social/20110316/1300264685）のように人の声を集めてつなげる。

皆さんがいかなるアイデアを思いついたとしても、「つながる」要素がどこにあるのか見極め、無ければどう足すのかについて考えなくてはなりません。

また、我々がクルマアプリを使ってつなげるべき対象は”SNSを使う若者”であり、その若者は「車を持っている若者」と「車を持っていない若者」に大別できます。
バーチャルなレースゲームであれば車の所有の有無は関係ありませんが、例えばソーシャル・ドライブナビは車を所有し（あるいはレンタルし）ドライブに行く人たちをハブ（結節点）として、車を持っていない人をも「つなげる」ことを目指しています。

このように、アプリを使って「車をもっている若者」と「車を持っていない（興味がない）若者」をつなげることが、ひいては「若者にクルマの楽しさを伝える」ということにもなると思います。

怪盗ロワイヤルでは頭脳派・肉体派・セクシーという３つの属性から自分のキャラを一つを選択し、「自分とは違う属性のユーザーとチームを組む」という仕組みがありますが、こんな感じでクルマ好きやクルマ所有者と、クルマをもっていなかったり関心がない人々でチームを組んだりしてもとても面白そうです。
レースゲームや育成ゲーム、シュミレーションゲームなどにも、こういった仕組みを入れられないものか・・・。

他にも「つながる」のアイデアとしては

・「えらぶ」ことでつながる
みんなのオススメを聞く

・「もつ」ことでつながる
同じクルマを持っている人と情報交換する

・「いじる」ことでつながる
みんなのカスタムを参考にする
カスタムのcoolさを競う
クルマのパーツを皆で集めて、１台のクルマを作る
クルマのライン組み立てをみんなでする

・「走る」ことでつながる
みんなでレース
みんなでテクニックを競う
ル・マン的な耐久レースをドライバー数人＋メカニックなどの複数人で回す

・「出かける」ことでつながる
みんなでドライブ
みんなでナビを作る
ＳＮＳ上の友達をドライブに誘う
ツーリングクラブを作る

などがパッと思いつきます。

これら「つながる」の要素、あるいは今回で全てを網羅した「クルマの楽しさ６つ」を見ていく中で浮かび上がったアイデアの種をどう具体化するかについては、追って考えていきます。理屈や考え方の話ばかりでなく、「アバCAR」（http://d.hatena.ne.jp/toyota_social/20110221/1298290698）や「ソーシャル・ドライブナビ」のように僕なりの「こんなアプリはどうやろな？」という話にシフトするということです。
4/28の締め切りまでもう時間もなくなってきたので、急がないと・・・（笑）。

ひとまず次回はウケるアプリのポイント④「（トヨタ車関連の）リアルでの購買行動につながるような」、⑤「ビジネスモデルを兼ね備えた」について見てみます。

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