ウケるアプリのポイント③「人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し」−「いじる楽しさ」をアプリに活かす

今回はクルマの楽しさ3つめの「いじる」です。

「クルマをいじる」という点について、「リアルで快を増やす」〜「バーチャルで不快を減らす」上でどんなアプリ(あるいはその機能)が考えられるかを、青の楕円でプロットしています。

※既存のアプリで「いじる」に当てはまるものについては、ベージュの楕円(+赤の点線)でマトリックス上にプロットしています。
※前回同様こちらも適宜変更する可能性があるので、ベータ版とお考え下さい。



以上、カテゴリーとしては

・ディーラー系
・エンジョイ!リアルカーカスタム系
アバター系(ゴリゴリ押しです)

が目立ちます。
※「もつ」と「いじる」は性質的に近く、かついずれも単純なゲームアプリにはしにくいことから、似通ったマトリックスになっています。


「もつ」と同様、エンジョイ!リアルカーカスタム系とアバター系がアウォードではウケそうです。

以前からアバCARのアイデアについてお話ししていますが、通常のアバターと同様にアバター用のクルマも「もつ」と「いじる」が両輪となってユーザーにアピールします。

例えば、GREEやモバゲーなどに登録したら素のアバターがあてがわれますが、少しでもSNSをアクティブにつかっていこうとする人なら、それをいじるのが普通でしょう。
現実の自分の姿に似せたり、あるいはコンピュータ上だけはイケメンでありたいという思いを実現したりするのです。

そうして「自分好み」にカスタムしたアバターが、自分のSNS上の”顔”となり、SNSでのあらゆる行動についてまわります。
例えば、ゴスロリアバターを使う人が子育て主婦のコミュニティに入ったら軽く疎外されそうですが、ビジュアル系バンドのコミュニティではそれがドレスコードのようなものだったりするかもしれませんね。言い換えれば、アバターSNS上のアイデンティティ形成やコミュニティ形成に大きく影響するのです

それを車でもやろうというのが、アバCARの趣旨です。素のクルマでも十分楽しそうですが、せっかくアバターを着飾るのであれば、アバター用のクルマもそれにあわせてカスタムしたい。

前回、前々回と「アバCAR×他のアプリ・ゲームの連動」についてお話しましたが、カスタムの要素が加わることで一層強力なコラボになります。

外装のカスタムでゲーム上のグラフィックが変わったり、あるいはエンジンをチューンして排気量をUPすれば、レースゲームで最高速が上がったり、脱走ゲームで逃げ足が速くなったりするイメージ。

あるいは、レースゲームで名を轟かすほどにコテコテの峠仕様にしたアバCARを恋愛ゲームにもちこむと、無口で堅めなキャリアウーマン(柴崎コウでおねがいします)には嫌われますが、平凡な日常に不満を抱え刺激を求めるOL(相武紗季だったら嬉しい)や、若い頃ヤンチャだったアラフォーお姉さん(篠原涼子的な)にはモテるかもしれません(なんじゃそりゃ)。

釣りゲームでは、SUVなら絶好の釣りスポットに入り込んでいけますが、レクサスSC(旧ソアラ・・・『月の恋人』でキムタク扮する社長も乗ってました)ではいけません。
AKB大島優子のような天真爛漫系は長靴を履いた川釣りも喜んでくれそうですが、同じくAKBの篠田麻里子みたいなモデル系お姉さんを誘うときはSC(もちろんオープンで)で横浜の港に行き、そこからクルーザーに乗り換えて外洋でカジキ釣りくらいのことをしないとだめです。ちなみに、ごくまれに松方弘樹とのバトルイベントが発生し、負けると女の子をとられてしまいます。しかも鬼のような強さです。・・・釣りゲームと恋愛ゲームが連動してしまいました(笑)。

こんな感じで自由に発想を膨らめていくと、(たとえアウォードの趣旨からどんどん外れていっても)面白いアイデアが浮かんできます。

さらに、「もつ」と同様、リアルとの連動もキモといえます。
例えばアバCARをリアルでカスタムしたのと全く同じ仕様にできる。
あるいはもっとカジュアルに、ディーラーや池袋のアムラックスに行ったら限定パーツがもらえるようにしたら、集客効果も期待できます。


こんな感じで、一つのゲームで完結するのではなく、SNS上のあらゆるゲームやアプリ、あるいはリアルにまで通底するアイデンティティとしての役割をクルマに求める。

それこそが、僕が「ビークル(乗り物、媒介、媒体)」という言葉で表現したかったことなのです。