クルマは、どんなARデバイスよりも現実を拡張させる


成毛眞氏(元マイクロソフト日本法人社長/実業家)による「車とは最強の拡張現実デバイスである」論をご紹介。
クルマアプリのアイデアを考える中でARの活用を考えた人も多いと思いますが、そもそもクルマ自体が拡張現実デバイスだというお話です。





・車とは最強の拡張現実デバイスである
http://magazine.carsensor-edge.net/daily1/category_704/_7581.html





記事の一部を引用すると・・・






「最近、iPhoneなどで『拡張現実』とか『AR』という概念が一般化したけど、テクノロジーが現実を増強するという意味では車は最強のデバイスと言っていいんじゃないかな」

一般に『拡張現実』、『AR』とは、位置や映像などを「認識」する機能がデバイスによって拡張されることを言う。しかし「人の意志が現実を拡張する」という意味において、いまだ車は他のデバイスの追随を許さないというのだ。

「こんなに簡単に人間の世界を広げて、これほど一般化したデバイスは他にない。人体の能力を遥かに超えたスピードを自らの身体を駆使して実現し、その世界を体感できる。なのに、いまの20〜30代の連中に僕の車を『運転するか?』と聞いても、『いいです』って言うんだもん。この乗り味を知れば世界が変わるかもしれないのに。つまらないよね」






これには思いっきり同感です。
特に成毛さんの愛車であるポルシェのようなスポーツカーなどは、「乗り味を知れば世界が変わる」、つまり現実が拡張するということが大いに期待できる"デバイス"だと思います。
単なる移動の手段と割り切るにはあまりに惜しい「世界」が、そこにはある。
もし成毛氏に「ポルシェ乗ってみる?」と問われることがあれば、たとえ免許がなくても「ぜひ!」と即答してください。
約束を取り付けたら、すぐに免許を取りに行きましょう。






また、同じ連載の「車という文化が向かう先」(http://magazine.carsensor-edge.net/daily1/category_704/_7648.html)という記事のなかで、成毛氏はこんなことも言っています。






「例えば25年前のデートで、若者がドライブ中にずっと話していたかというと実は2人でラジオを聴いているだけということもあった。例えば、いま部屋でそれぞれがiPhoneからツイッターに興じているカップルがいたとしても、一定のコミュニケーションはしているでしょう。実は若い人たちのデートの本質はそれほど変わっていない。最近の若い連中は、iPadに搭載される次のOSの仕様とかを楽しそうに話しているよね。それは30年前、目をキラキラさせながら輸入車のスペックを語っていた当時の若者の姿と同じなんですよ」

変化したのは外形的なスタイルであり、興味の矛先。そのなかで車は誰もが憧れるものではなくなったというのだ

「でもね。それでも車には乗ってほしいし、車を自ら選ぶような一部の連中が勝ち残っていくんだと思う。未体験のものを体験したいという欲望が強い個は現実をどんどん拡張していく。それは変化に対応しうる個でもある。最近の研究では、強い個が生き残るのではなく、変化に対応できる多様な引き出しを持つ個が生き残るとも言われている。周囲がデジタルデバイスばかりに目を奪われている間に、車に乗りたがるような好奇心を持つ。そんな人が次代をリードしていくはずです






『大人げない大人になれ』などの著作でも一貫している「画一的な(つまらない)大人になるな」という主張です。
皆さんも、クルマを選んだりそれに乗ることで現実をどんどん拡張させて、次代をリードしてみませんか?



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・まとめ

http://d.hatena.ne.jp/toyota_social/20110430




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