TOYOTA ドリームデザイナー−Design Your Dreams



今日のアプリアイデアは「TOYOTA ドリームデザイナー」です。

このアプリは一言で言うと「カーデザインシュミレーション」。
ユーザーはKEN OKUYAMAhttp://www.kenokuyama.jp/profile/index.html)のようなカーデザイナーとなり、クルマのデザインを考えます。

トヨタのキャッチコピーにDrive Your Dreamsというものがありますが、そのdreamをデザインするという意味を込めて"カーデザイナー"ではなく"ドリームデザイナー"としました。


「みんなのトヨタ生産方式」、「こども店長の野望−販売編」に続く、シュミレーション系のゲームアプリ第三弾。
生産や販売、デザインなどのシュミレーションは、ゲーム性とソーシャル性、そしてクルマの楽しさを高度に融合でき、かつ"ユーザーの車に対する嗜好を定量化して吸い上げやすい"という側面もあることから、非常に有望な気がするのです。


・・・ネタ切れじゃないですよ(笑)。



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では、「TOYOTA ドリームデザイナー」をどうやって"アウォードでウケるアプリ"にするか?
ウケるアプリのポイント①〜⑤に当てはめて考えてみると・・・



①(最近いろいろなものから離れつつある)若者をターゲットにし

・ゲーム内容をシンプルにし、その中でクルマのデザインやトヨタのラインナップ、クルマの楽しさなどを学べるようにする
・「俺の/私の欲しいクルマがない!」のであれば、どんなのが欲しいか教えて〜というスタンス



②(可能な限り)後援企業のプラットフォーム上で動く/バッチリハマるかたちで
③人と人がコミュニケーションしながらクルマの楽しさを再発見し
 

・シナリオモード(新旧トヨタ車をモチーフに、なぜその車がそのデザインになったのかを学べるような内容がベター)を進めてクルマを構成するパーツを手に入れたりデザインスキル(経験値)を高め、デザインモードで自分の好きなクルマを作り上げるイメージ
↑そのクルマをユーザー同士が相互評価(SNS上の「いいね!」数など)し、カテゴリーごとにランキングを作ったりしてもよい

・デザイナーポイント(経験値)やパーツ素材などのアイテムを貯めるとデザインできる幅が広がるようにする
↑毎日のログインボーナスや課金、ディーラーへの訪問、トヨタHPの商品サイトのどこかにランダムで表示されるパスワードを入力する・・・などで貯まる仕組み

・アプリユーザーを対象にドリームカーコンテスト(トヨタ・ソーシャル・カーデザイン・アウォードでもいい(笑))を開催する
↑賞品をインセンティブとして参加を促す(後述するように、ユーザー調査にも活用)/上記の通り「トヨタには欲しい車がないんだよなー」とうそぶく若者に、表現の場を与える

FT-86のカラーリングコンテスト(クロ・シロ・アカと出す予定だけど、あと1色はみんなが決めて!)やエアロパーツデザインコンテスト、あるいはプリウスのカスタムコンテストなどなど"車種限定"、"期間限定"、"部分限定"でのコデザインコンテストもアプリを活用して実施する(可能な限り商品企画に反映させる)
↑「FT-86デザイナー」や「プリウスデザイナー」など、コンテストごとに別々の期間限定アプリを用意してもよい

twitterと連動させる(つぶやきに応じたパーツ素材が手に入ったり、経験値が上がったり)
・アバCARと連動させる(デザインしたクルマをアバター用の車(アバCAR)にできる)
・デザインしたクルマの2D/3Dイメージ画像を作成できる(ブログやSNSのマイページで露出してもらう)
・友達を誘うインセンティブを用意する(ポイントが貰えたり)
SNS上の友達との協力や競争の要素を組み込む



④リアルでの購買行動につながるような
・ユーザーがデザインしたクルマに近いトヨタ車やパーツなどをリコメンド表示(おすすめ)する
↑コテコテのスポーツカーをデザインしているユーザーには、LFAやIS-FなどのレクサスFシリーズをはじめ、FT-86や歴代の車たち(スープラMR-Sなど)、あるいは走り屋系カスタムパーツなどをオススメするイメージ

・リアルのディーラーに行くとイベントが発生したりポイントをプレゼントする
・車検やメンテナンス、パーツ交換や新車販売時に、ゲームで使えるポイントやアイテムをプレゼントする
トヨタのディーラーやイベントなどへの来場者に、ポイントやアイテムなどをプレゼントする
・ゲームの成績優秀者やコンテストの上位入賞者に、トヨタディーラーで使えるクーポンやトヨタレンタカーの無料券などをプレゼントする



⑤ビジネスモデルを兼ね備えた
・ユーザーがどんな車をデザインするかを定量的に調べ、一種のユーザー調査とする(趣味や年齢、趣味など、ユーザーの属性を詳細に吸い上げ、それとクルマのデザインに対する嗜好を結びつける)
・ユーザーがデザインしたクルマに近いトヨタ車やカスタムパーツをリコメンド表示(おすすめ)する(広告モデル/マッチングモデル)
・アプリから生まれたカラーリングやデザインに関して、「みんなで作りました」「デザイナーは、わたしです」など"ユーザー発"をうたう広告やキャンペーンの展開
・同じ内容のゲームの簡易版をGAZOO METAPOLISにも用意し、子供にもアピールする(二次利用モデル)
・コアなゲーマー向けに骨太な本格シュミレーション版を用意し、有料販売する(二次利用モデル)
・自分でデザインしたクルマを有料でミニカーにできる(マッチングモデル/広告モデル)
・有料アイテムでパーツ・素材・塗料などの購入が出来る(課金モデル)
トヨタのディーラーイベントと連動させる(マッチングモデル)


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アプリ上で"欲しい車"を表現し、トヨタに見てもらおう、あわよくば商品化しちゃおうという、これまた壮大な企画。
過去にもドリームカーコンテストのようなものはいろいろな形で存在したと思いますが、ソーシャルアプリの活用によって


・企画(コンテスト)自体のゲーム化
・母数の拡大
・ユーザー属性とクルマに対する嗜好の紐付け
・口コミの醸成


などが図れます。


いずれにせよ、ユーザーのニーズはますます多様化し、メーカーはその"声"を吸い上げる仕組みを必要としています。
なんといっても、モノ余りの時代のお客様は「ほしいものが、ほしい」のであり、さらには買い物に"物語"を求めているのですから。
・・・「TOYOTA ドリームデザイナー」というアプリを通して、デザインやカラーなどに自身の"ほしい"が反映されたクルマが世に出たとしたら、それはものすごい"物語"になりえるかもしれません。


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・まとめ(初めての方や過去記事を参照したい方はコチラ)

http://d.hatena.ne.jp/toyota_social/20110402/1301696669



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